
中古車は安さで選んでしまいがちですが、価格以外にもさまざまな点に気をつけなければなりません。新車より安価だからこそ慎重に選ぶ必要があり、注意すべきポイントを知ってよく検討してから購入することをおすすめします。この記事では初心者が中古車を購入する際のポイントや注意点、よくある失敗例などについてくわしく解説します。
初心者向けが中古車を選ぶ際のポイント
中古車を初めて購入する際、見た目だけで選ぶのも悪くはありませんが、選ぶ際のポイントはひとつだけではありません。自分に合った中古車に出会うために確認しておきたいポイントをいくつか解説します。ボディタイプ
乗車人数や使用目的などによってボディタイプの選び方は大きく変わります。なぜ車が欲しいのか、どんなときに必要なのかを明確にすることで、ぴったりのボディタイプを絞り込むことができます。子どもを含めた家族数人で乗りたい場合や複数の友人と遊びに行く際に乗りたいといった場合には人だけではなく、荷物を乗せるスペースも確保できるタイプがよいでしょう。
家族で乗る場合やアウトドア、レジャー目的でよく選ばれるのがミニバンやSUVなどです。運転自体も初心者で、まだ運転に不安がある場合は小回りが利いて運転がしやすい軽自動車がおすすめです。
価格
中古車を購入する際、あらかじめ予算を決めておくとスムーズです。自身の収入や貯蓄からどれくらいまでなら車の購入に使ってもよいかを現実的に考えることが重要です。車の購入には本体価格に加えて諸費用がかかることも忘れてはいけません。保険料や自動車税などの税金、納車手数料などがかかる販売店が多く、本体価格に加えて少なくとも10万円は上乗せされるものであると思っておくといいでしょう。
維持費
中古車を購入する際、維持費を抑えたいと考える人も少なくありません。軽自動車やコンパクトカーなどの燃費のよい車はガソリン代が安く済むため、維持費の節約におすすめです。また、排気量によって自動車税、車体重量によって自動車重量税も異なります。維持費のかからない車を希望する場合は、燃費がよく車体が軽くて少ない排気量のものを選ぶと維持費をかけずに済みます。
車の状態
新車は誰も使っていない新しい状態のため綺麗で当然ですが、中古車は同じ車種でも乗っていた人の使用状況や年式、走行距離によって状態が異なります。基本的に少ない走行距離や新しい年式の車は状態がよく、価格が高い傾向にあります。逆に10万kmを超える走行距離や古い年式の車は安価で手に入ることが多いです。また、見た目においても状態を確認することは非常に重要です。
安価でも外装に傷があったり、エンジンの状態が悪いと後悔してしまいかねません。価格や年式だけで選ぶのではなく、実際に現車確認を行うことをおすすめします。
中古車を選ぶ際の注意点
初めて中古車を選ぶ際には車の状態をしっかりと確認することが重要です。年式や走行距離だけではなく、修理歴や整備記録簿、車検の残存期間もチェックしておきましょう。修理歴のある車やいわゆる事故車などは、構造や機能的に問題がある可能性もあるため注意が必要です。基本的に修理歴は販売店で確認してもらうことができますが、より詳細な情報を知りたい場合には専門業者に検査を依頼することもできます。また、水没したことがある車は冠水車とよばれ、中古車選びではなるべく避けたほうが無難です。
全ての車に当てはまるわけではありませんが、冠水車は車体の部品が錆びてしまったり腐食しているケースがあるからです。修理歴や水没歴は写真で判断することが難しいため、現車確認で車の状態と合わせて必ず確認するようにしましょう。
また、購入してすぐに車検を受ける必要がある場合はすぐに出費が発生してしまいますので気をつけましょう。中古車を購入する際には現車確認とともに、さまざまな項目をチェックしなければならないため、まず信頼できる版売店を選ぶことが大切です。きちんとしている販売店はアフターサービスも充実しているため購入後も安心です。
初心者にありがちな中古車選びの失敗例
中古車は新車と違って一度使用されており、どのように乗られていたかわからないため、新車よりも慎重に選ぶ必要があります。初めての中古車選びでは予算重視で安いというだけで即決してしまう人も多く、その安さの理由を知らないとあとから後悔してしまう事態になりかねません。外装やエンジンに不具合がある中古車は売れにくい傾向にあり、安い価格設定であることが多いため、一見おすすめの中古車かのように見えるのが特徴です。安さで飛びついてしまう人も多いですが、購入前の確認を怠ってしまったばっかりにさまざまな不具合に悩まされることも少なくないのです。
初めてのことでわからないことも多い中古車購入ですが、確認すべきポイントを知らずに確認を怠ると、購入後のトラブルにつながってしまいます。
悪質な販売店の場合、購入後のアフターサービスを一切受けられない可能性もあるため注意しましょう。また、修理歴や状態の詳細を明らかにせずに販売している販売店もあるため、詳細が確認できる中古車を選ぶことをおすすめします。